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ブライダル音響、予期せぬトラブルへの対応は?

更新日:2020年5月17日




ブライダル音響オペレーターとして活動を始めて十数年。ホテル、ゲストハウス(結婚式場)、レストランなど、様々な会場でのオペレートを経験してきました。 近年、地味婚、なし婚、という言葉もありますが、「派手な演出はしなくてもいい」「目立つのは恥ずかしい」という新郎新婦も多くいらっしゃるようです。


会費制の結婚式や、レストランウェディングが人気を集めていますが、派手な演出効果よりも、美味しいお食事でゲストをもてなしたい、ゲストとの会話の時間をゆっくりと楽しみたい、という新郎新婦のニーズに合っているという事なのでしょう。人気があるのも頷けます。

つい数日前もレストランウェディングのオペレートをさせていただきました。30名からのパーティーができる会場で、音響設備あり、映像もプロジェクターが常設で、全て会場の機材を使用してのオペレート...のはずでしたが、2台あるうちのCDデッキの1台が故障していました(会場に行ってスタンバイ中に判明)。

通常、オペレートで使用するCDデッキは2台は欲しいところ。"新郎新婦入場"や"乾杯"などの演出に使用するCDと、歓談で流すCD、この2つを順番に入れ替えて使用しているので、1台しかないということは、CDを入れ替えている間に無音の時間が生まれてしまうのです。 これでは困ります。

そういう場合も、慌てずに、iPadを使用して再生。代替機を持っている場合は、そちらを使用してオペレートします。ご指定の曲はあらかじめiTunesに入れて予習(イメージするために)してありますから、慌てずにご対応できました。

過去に似たようなケースで、CDデッキが1台しかなく、会場のDVDプレーヤーにて歓談曲を再生したということもありました。突然ワイヤレスマイクが混信したり、音声を拾わなくなった時も、チャンネルを変更して使用して事なきを得た、ということもありました。


婚礼会場ではほぼB帯を使用していますから、使用可能なチャンネルが分かれば、即座にご対応できます。機材トラブルや故障の際にも、考えられるだけの手段を講じて何とかしようとするのが我々音響の仕事です。音が流れない、マイクが使えない、そんなパーティーありえません。


レストランは本来、お食事をするところで、音楽を聴かせるための十分な設備が整っていない所が殆どですが、いかに、お客様にご満足いただける演出ができるか…そこがPAの腕の見せ所であり、経験値が物を言うところです。

私がデビューした頃よりも、音響オペレーターとしてはテクニックや経験が必要なケースが増えているな、というのが最近の実感です。予期せぬトラブルがあっても、涼しい顔でご対応。お客様には機材トラブルがあったことなど1ミリも感じさせないオペレートができていたら、しめたもの。何事もなく(トラブルがなく)パーティーができた。楽しかった!と思っていただけたら、それでいいのです。


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