
今年もたくさんのご披露宴の音響を担当させていただきましたが、
その中でもとても印象深いパーティーがありました。
それは、パーティー自体が新郎新郎お二人へのサプライズだったということ。
どういうことかというと、新郎新婦には内緒で、
ご友人がお二人のウェディングパーティーを企画されていたのです。
海外にて挙式を済ませておられるお二人。 披露宴したいね、とは話しておられたようですが、
帰国してからのご披露宴はまだ執り行っていないとのこと。
そこでご友人が発起人となって、素敵な企画をされました。
来賓が約100名!
100名の方が、新郎新婦には内緒でこの日を迎えてる、ってだけでも鳥肌ものでしたが、
ドッキリが成功するのか、司会も音響もスタッフ全員ドキドキでした。
まず新婦が会場に到着。ドレスに着替えて新郎を待ちます。
何も知らない新郎は、会社のご上司と食事をするため(と思っておられる)ご来館。
もちろん、普段着です。(笑)
ドレスアップした新婦とゲストが会場で待つ中、司会コメントが入ります。
「新郎のご入場です!」 曲スタート!
音楽はおまかせだったので、明るくポップな洋楽を選びました。
扉がオープンし、新郎が部屋に入ろうとした瞬間、
約100人のゲストの顔が目に入り、びっくりして、棒立ち。(笑)
思わず逃げ出す新郎。
エスコート役のご上司が捕まえて、お二人で会場へ。
「ドッキリ大成功!」の看板登場、 新郎は汗ダラダラかきながらも、笑顔。
そのまま、タキシードへお着替えへ。
お着替え中の5分間、挙式の模様を収めた映像をご覧いただき、
改めて新郎を会場へお迎え。
曲はまた違った雰囲気の、さっきよりはしっとり系の音楽をセレクトしました。
新郎が入場してこられた時の笑顔、忘れられません。(笑) 心の底から嬉しい!という満面の笑顔。
お二人がメインテーブルに着席し、いきなり、ウェルカムスピーチ。
ゲストも拍手と爆笑に包まれるスピーチでした。
その後、和やかに宴は進みました。
新郎をご自宅まで迎えにいったというご上司にもインタビューしていましたが、
遅れてきたらあかんから14時に迎えに行った(披露宴は17時から、笑)とか、 新郎の格好が、普段着なのはいいけど、 レストランに食事行くのにこんな格好でええんか?って聞いたとか、 しかもサンダルを履いていたので、
「ほんまにそれでいいんか」と何度も聞いたとか(笑)、
「いいんです、これ毛布がついてて冬用のなんであったかいんですよ」って
新郎が答えたとか(笑)、 エピソードの一つ一つに、新郎新婦の人柄とか、
愛されてるんやなぁってわかる話が散りばめられていて、ほっこり。
楽しい宴は終わりに近づき、退場曲はノリノリの曲を選んだのですが、
この曲にしてよかった。 鳴り止まない手拍子の中、お二人をお見送り。
扉が閉まる瞬間のお二人の笑顔(あー楽しかったー!びっくりしたねー!と言い合ってるような瞬間)が本当に素敵だった。
ゲストの結束力も素晴らしいし、会場スタッフの連携もうまくいったことで、
新郎新婦にバレずに、サプライズのウェディングパーティーが大成功したこと、 その宴に関われたこと、 音響として、本当にいい経験になりました。
今思い出しても涙が出てくるほど。最高の宴でした。
そこまで皆さんに愛されているお二人が何より素晴らしい。 友情とか、会社のご上司やご同僚との絆...、なんだかとても感動しました。
人間っていいな、結婚式っていいなぁと思いました。
私は、結婚式が、大好きです。